こんにちは、こばやんです。
社会人一年目でようやくお盆が明け、会社にも慣れてきました。
最近、仲がいい職場の他部署の方に1本の映画を借りました。
今回は、その映画(「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」)について記事を書いていきます。
✅「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のあらすじ
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」を観た感想を書いていきます。
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ軍の捕虜になったソ連兵が、たった4人の味方と1台の戦車で立ち向かう姿を描いた戦争のアクション映画です。
その1台の戦車というのが、タイトルにもある、ロシアの「T-34」という戦車です。
詳細のあらすじを書いていきます。
1941年11月、第二次世界大戦(独ソ戦)でドイツ軍がロシアのモスクワに迫る中、ソ連赤軍(1918年から1946年にかけてロシアおよびソビエト連邦に存在した軍隊。ソビエト連邦軍の前身に当たる。 )の新米士官イヴシュキン(主人公)は、軍用トラック(調理設備を積んだトレーラーつき)で敵戦車の攻撃をかわし、ネフェドヴォ村の前線に到着する。
T-34-76戦車1両を任されたイヴシュキンは、友軍撤退の援護のため、翌11月28日にドイツの戦車中隊を待ち伏せ奇襲により翻弄するも、III号戦車(第二次世界大戦期におけるドイツの20トン級中戦車)を駆るイェーガーとの死闘により相打ち、捕虜となった。
1944年、イェーガーは戦車兵を育成する立場となり、ハインリヒ・ヒムラーやハインツ・グデーリアンから士官候補生の育成促進を求められて、捕虜のソ連戦車兵を実演演習の敵とすることを発案する。
SIII収容所でイヴシュキンをみつけ、通訳の命と引き換えに演習への参加を了承させる。演習では砲弾なしの戦車で逃げ回る条件だった。
イヴシュキンは捕虜の中から仲間を選び、ドイツ軍が捕獲したT-34-85戦車を整備して演習に参加することになる。
イヴシュキンらは戦車に残された同志の遺体を葬る際に、死体袋に砲弾を隠して運び出し一緒に埋葬した。
イヴシュキンは演習の機会に乗じて脱出することを計画、その準備を進めた。
演習当日、隠しておいた砲弾を搭載した戦車で士官候補生のパンター戦車を撃破すると、驚くイェーガーたちを尻目に収容所からの脱出に成功する。
脱出後ワイマールで補給した一行は、イェーガーの包囲網を避けチェコ方面へ向かっていた。
包囲網と空中偵察により一行の行く先を読んだイェーガーはパンター戦車部隊を駆ってクリンゲンタールで待ち構える。
決戦の地で宿敵が激突する。
以上があらすじ。
ここからは、個人的な見どころや感想について書いていきます。
✅8億円以上の製作費をかけている!?
ロシアが制作している「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」は、壮大な金額により制作されている。
ロシアの通貨は「ルーブル」という通貨で、
600,000,000ルーブルの製作費をかけている。
日本円で、約8億円かかっている。(2020/09/06時点です。それ以上かも?)
日本の映画で10億円ほどといったら、「シンゴジラ」などがあげられる。
大迫力の戦闘シーンや、本物の戦車を使用しての撮影された映像には、鳥肌がたつ。
600,000,000ルーブルの製作費をかけた本作品はどのような特徴があるのか記載していく。
✅だれが見ても楽しい「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」!
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」は、第二次大戦を舞台に、ソ連軍対ドイツ軍の戦車対決が繰り広げられる内容から、戦争の知識や戦争映画に興味の無い人には楽しめないのではないか?
そう思って映画の鑑賞を迷っている方も多いのではないだろうか。
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」では、心配無用なようだ。
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」には、個性的なキャラクターが繰り広げる人間ドラマや、戦闘力で大きく劣る不利な状況の中で戦いに挑む男達の熱い想い、本物の戦車を使用した大迫力の映像、更には男女のラブストーリーまで盛り込まれており、正に映画の面白さを全て詰め込んだ大エンタメ映画に仕上がっているからだ。
✅脚本がやばい!
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」が面白い要因は、見事な脚本によるところが大きい。
例えば、頼りになる主人公や軍人として有能な悪役、更に男だらけの収容所の中で一際目立つヒロインの存在など、魅力的な登場人物と迫力ある戦闘シーンが絡み合うことで、単なる戦争アクションの枠を超えた作品が、スクリーン上に展開される。
加えて、主人公イヴシュキンが武器を搭載しない炊事用トラックで、ドイツ軍戦車の砲撃をかわして安全地帯まで逃げ切る描写が映画の冒頭にあることで、彼の戦略能力の高さを映像で観客に理解させる、その手際のよさも実に上手い。
更には、こうしたイヴシュキンの戦略能力の高さが早くから提示されることで、新型戦車とはいえ攻撃力を奪われたT-34戦車で、ドイツ軍のパンター戦車相手に彼がどう立ち向かうのか? 観客の期待も自然と高まることになる。
ただ、主人公側が圧倒的不利な状況下で行われる、戦車同士の訓練演習がメインの見せ場だと思っていると、その予想はいい意味で裏切られることになるのも事実。
実際、ドイツ軍側が用意した演習場内で行われる訓練演習ではなく、そこから大きく舞台を移し、最終的にドイツ軍支配下の市街地での大戦車バトルが展開することで、狭い道路や見通しの悪い曲がり道を利用した戦略、更にT-34戦車の機動力を最大限に利用して、攻撃力で勝るドイツ軍戦車と互角以上に渡り合うイヴシュキンたちの活躍に、観客も大いに感情移入して声援を送ってしまうことになることになる。
自分自身、声を大にして応援しながら「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」を見ていた。
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」はぜひ字幕で見てほしい。
字幕で見ることで、吹替でカットされている音源(微妙な違いだが)、息遣いなどがよりリアルに味わうことができる。
ドイツ軍の傲慢さや敵の兵士に対する非礼が、武器弾薬無しで訓練演習に臨むことを強要されたイヴシュキンたちに僅かな希望をもたらす展開が実に皮肉である。
この不利な状況からの奇跡の逆転劇、脱走劇は非常に見どころである。
✅実際の戦車を使用した大迫力の描写が特徴!
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」の中で使用されているのは、実物のT-34戦車とレプリカのドイツ軍Ⅲ号戦車。
実物の戦車が走り回り、相手の死角や隙を突いて攻撃する様は、正に実車ならではの迫力で観客を大いに楽しませてくれる。
要所で使用されているCGのクオリティの高さも、本作の成功に大きく貢献している。
例えば、戦車の砲塔から発射された砲弾が、相手の戦車の装甲にどう着弾し、また戦車内部にどのような被害をもたらすのか?
など、本作では派手な爆破や破壊を表現するだけでなく、こうしたディテールの再現にも、CGが見事に使われているのだ。
非常にリアルで非常に面白い。
実際、狭い戦車内に着弾の衝撃が加わって、乗組員の耳が聞こえなくなったり気絶・嘔吐する様子は、思わず自分も戦車に乗っているような臨場感に襲われるほど。
この姿について、戦車を現役の際に使用していた叔父に聞いたところ、リアリティが高く、非常に面白いと感想を述べていました。
中でも見どころは、終盤の市街地を舞台にした戦車バトルでの、敵のパンター戦車の弱点である床の装甲の薄さを狙った砲撃シーンである。
どうやって命中させるのか? 思わず観客もドキドキしながら観てしまうのだが、CGによる迫力の着弾シーンが用意されているので、ここは必見!
ぜひ、見どころを抑えてから動画を見てほしい。
その他にも、訓練演習用に整備を終えたT-34が見せる片輪(キャタピラ)走行や、その小回りの効く旋回性能をドイツ軍に見せ付けるシーンなど、戦車の凄さや美しさが存分に描かれている点も、戦争映画ファンには堪らない魅力となっているのだ。
もちろん、普段は戦車や戦争映画に興味の無い方も、きっとその魅力にハマることは確実。
自分自身、魅力にハマり、「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」をみてから、戦争ものの映画は何本も見てしまいました。
✅個性的なキャラクターたちが面白い!泣ける!
実物の戦車を使ったリアルな戦闘シーンや、戦車の魅力や性能がよく分かる描写など、戦争アクション映画としても見どころ満載な本作であるが、決してアクションだけに頼ったB級映画ではない。
そこに盛り込まれている魅力的な登場人物による深い人間ドラマも、本作が傑作となった大きな要因である。
加えてロシア製の戦争映画ということで、日本人にはあまり馴染みのない俳優がスクリーンに登場することになるのだが、主人公のイヴシュキンや、宿敵となるナチス・ドイツのイェーガー大佐(ヴィンツェンツ・キーファー)を始めとして、男性キャストの中で紅一点となる、捕虜で通訳のアーニャ(イリーナ・ストラシェンバウム)や、イヴシュキンが捕虜から選んだ戦車クルーの3人にも、終盤の戦車対決でちゃんと見せ場が用意されているなど、観客が自然と感情移入してしまう登場人物の造型も、本作の大きな魅力の一つとなっているのだ。
国家や軍という大きな部分ではなく、目の前で命を落とそうとしている一人の女性を救うことを選択した描写にこそ、このキャラクターの人間性が見事に表現されていると感じた。
こうした人間的魅力に溢れた登場人物が搭乗することで、もう一人の主人公であるT-34戦車に、無機質な鉄の塊を超えたキャラクター性が与えられることになる点も、実に見事だ。
この他にも、捕虜収容所を脱出してドイツ軍支配下の町にやってきたイヴシュキンたちが、ドイツ軍の追撃が迫る緊迫した状況の中でも、食料調達の際に大ジョッキに注がれたビールを飲み干したり、洋服を調達して収容所の制服から着替える描写など、殺伐とした戦時下でも人間としての喜びを味わおうとする、彼らの人間らしい行動には、とても尊敬するところがある。
実際、通訳のアーニャが収容所では決して見せなかった笑顔を見せるシーンなど、登場人物たちの魅力を観客に伝える努力や工夫が詰まった脚本には、多くの方がネット上で絶賛の声を送っているのも事実。
型にはまったキャラクターではない、生身の人間として描かれた登場人物たちが挑む、自由を手にするための闘いが観客の心を打つ、傑作戦争映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』。絶対見たほうがいい傑作です。
✅まとめ
以上が、本作品を見た感想である。
感想として、様々述べさせてもらったが、非常に面白い作品となっている。
コロナの時期で、家にいる機会がもし多い場合は、『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』を見ることを強くお勧めする。